療育とは

療育とは治療+教育だと考えてください。


すなわち出来ないことを出来るようにすることで、魔法ではありません。

一つ一つの小さな積み重ねで進んでいきます。

たとえば言葉が話せない子どもを言葉が話すことが出来るようにしようと考えたとします。

いきなり言葉を教えてもうまくはいきません。

 最初はまず子どもとのかかわりを作ること、たとえば目を合わせる、指示に従ったらほめる(もちろんほめたことがわかるようになる必要があります)などから始めて、まねをする、話した言葉を理解するなどのステップが必要です。


 言葉はコミュニケーションの手段ですから、意味もなくただ「ママ」といっても使えません。頭の中に言葉の池があるとします。理解できる言葉が水のようにその中にたまって行き、そこから水のようにあふれ出してくるのが言葉ですから、簡単ではありませんが少しでも水をためるようにすることが療育では求められます。

もちろん療育の途中では望ましくない問題行動などが出てくることもありますが、これらについても少しずつ対応していくことになります。

症状をすべて取り去ってしまうような、科学的に裏づけされた自閉症に対する根本的な治療法は現在ではありません。

つまり、自閉症(広範性発達障害)児における療育(発達障害児の教育)は、コミュニケーション能力、社会性などの発達に介入しトレーニングすることで最終的な目的は

 

コミュニケーション手段を持つSelf-Esteemの高い子に育てる


ことでもあり、


出来ない事があれば出来るように手助けしてあげる


ことでもあります。

脳梗塞や心筋梗塞の後に似ています。
リハビリをすれば歩けるようになるかも知れないし、自宅にスロープをつけるなどして環境を整えると生活しやすくなります。
しかし、この作業をしないと自然に歩けるようにはならず、生活も困難です。

療育もまた、劇的な方法、手法はありません。

その子その子にあった方法で個別に対応していく必要があります。

では、療育にはどのような方法があるのでしょう?

①言語コミュニケーションが取れない時期の療育
②言語コミュニケーションが取れる時期の療育

に分けて考えることも出来ます。

① 言語コミュニケーションが取れない時期の療育
・ABA (Applied Behavior Analysis)
・TEACCH (Treatment and Education for Autistic and related    
      Communication handicapped Children)
・PECS (Picture Exchange Communication System)
・HAC(Home program for Autistic Children)

などがあります。

②言語コミュニケーションが取れる時期の療育
・ABA (Applied Behavior Analysis)
・TEACCH (Treatment and Education for Autistic and related
      Communication handicapped Children)
・VB (Verbal Behavior)
・RDI (Relationship Developmental Intervention)
・SST (Social Skills Training)
・CBT (Cognitive Behavior Therapy)
などがあります。


主なものをご紹介いたしましたが、各療育の詳細は各論でご説明致します。