ABA(Applied behavior analysis 応用行動分析)

 幼児早期に集中的に個別のSocial-Skill-Trainingを行う事により、指示の理解とコミュニケーションの育成を行います。
 早期に集中的に導入するために週30~40時間が推奨されていますが、経済的な問題からも10~20時間が現実的な数字かもしれません。
しかし、効果の期待は時間数などにも比例しますので、プロのセラピストの指導の元で、時間をかければかけるだけ効果が期待出来ることになります。

では、ABAとはどのようなものなのでしょうか?

1930年代に提唱された行動分析(BA:Behavior Analysis)が、1960年代になり人間や動物の行動の解明や解決に応用されるようになったのが応用行動分析(ABA:Applied Behavior Analysis)です。ABAが発達障害児に適応され初めたのは、ABAの中のDDT(ディスクリートトライアル:Discrete Trial Training)が発達障害(自閉症)児達に有効であるとUCLAのロバース博士(Dr. O.I. Lovaas)らの研究チームが1987年に論文発表した事に端を発します。

ABAは様々な分野で研究されており、行動薬理学、組織行動マネージメント、スポーツ行動分析などが代表とされますが、この中でも恩恵を一番受けているのが発達障害児と言われています。

発達障害児におけるABAの基本的概念は

「行動理由に仮説を立て、望ましくない行動を望ましい行動に変えていく」

事になります。

ABAの特徴として行動随伴性があります。

「現在の環境と状況→行動する→環境と状況が変化する→行動を繰り返す」

 

 行動随伴性が繰り返されるには、行動して何か「良いこと」があれば繰り返されます。逆をゆうと「良いこと」がないか「嫌なこと」があれば繰り返されません。


また、行動随伴性に関連する要素として以下があります。

・強化子=良いこと

・嫌子=嫌なこと

・強化=行動で、良い事が起きたので繰り返す回数が増えること

・消去=行動で、悪い事が起きたか良い事が消えたので繰り返さなくなる事。背 後にある強化随伴性(行動を繰り返す強化原因)を除くと消去になる。

・般化=似ている事柄に対しても同じ行動をとる。

 

こうした概念を使用して、望ましい行動を引き出し、獲得していきます。

行動の獲得を図にすると 以下です。


 

 ABAの基本は指示や課題を細かい段階(Small Step)に分けて、援助(prompt)を行いながら言語、Social-Skill などを向上させていきます。

 アメリカ、カナダ、オーストラリアなどでは公費によってプログラムが組まれ、セラピストによる療育も行われています。