幼稚園に入学するとゆうこと

1)幼稚園や保育園に入園すること

社会生活の基礎やコミュ二ケーションを育み、文字や外界への興味を広げるSocial-Skill Trainingであるとも言えます。

この幼稚園、保育園の時期をSocial-Skill Trainingと捉えると

1:日常生活習慣を身につける事

2:コミュニケーション(基本的対人関係)の習得

3:指示や要求を理解し従い、上手にその行動をとる

ことが目標とも言い変えられるでしょう。

 ところが、自閉症スペクトラム障害児について言えば、ただ幼稚園に入れただけで日常生活で十分なコミュニケーションが出来るようになる、会話のレベルの言葉が出るようになることはありません。成長を信じる事は大事ですが、発達障害児の特性を考えた場合には「介入しないで、暖かい目で見守る」ほど無意味なものはないのです。

良くなることを信じるのであれば、良くなるように介入し行動するしかありません。

小学校入学がゴールではなく、Self-Esteem(自己肯定感)の高い子供に育てることが目的です。


2) 保育園・幼稚園に入園する時期

保育園・幼稚園に入園する時期はいつがいいのでしょうか?

この時期は、その子その子や家庭の事情によって違いますが、これもただ幼稚園・保育園にいれて他の子と交流するのが良いといった観点では考えない方が良いと思います。

保育園・幼稚園に入園する目的を考える時、他の子供と混ざれば何もしなくてもコミュニケーションがとれるようになる、話せるようになるとゆうためには、「会話」レベルでは「数単語」ではなく、「~語分」で相互方向のやり取りがないと入園しても難しいと思います。


コミュニケーション能力に難ある状態では、ただ幼稚園に入れただけでは言葉が話せるようにはなりません。


 つまり、入園時期決定のポイントは、コミュニケーション能力と集中的な個別療育のどちらを優先させるのかで決まってきます。

 保育園・幼稚園に入れた方が良いのかは、親だけで考えずに、主治医やセラピスト、園の先生とよく話し合います。


3) 入園に際して~園を理解する

園選びの際には、自宅からの距離などの家庭の事情を除くと、見学に行った時の本人の様子、園の雰囲気、園長先生と話し合いができる、シャドーに入ることが出来る、担任の先生と定期的にお話が出来る、見学期間が設けられている、教育理念が家庭と合っていることなどが挙げられます。また、セキュリティーの問題も確認しておきましょう。

 幼稚園の1日、月単位のスケジュールと、先生たちと子供との関わりは、必ず実際に見学しておきます。縦割りのシステム、少人数の方が、子供たち同士で面倒を見る形になり、上手くいくような感じがありますが、あくまでも個別に判断する必要があります。

加配については、出来るのであれば良いですが、日本では予算の問題などで難しいことも多いのが現状です。

中国などを含めたアジア方面にお住まいの方は、付き添いの方を個人で雇用している場合が大半です。


大事なのは子供達が過ごしやすい事です


上記全てを満たす事は不可能です。


自分の要求を通すことが目的にすりかわることのないように、事前に保育園・幼稚園の理念、方針、行事は必ずチェックし、直接園を見学し、園長先生に直接子供を見てもらい相談しましょう。

では、どんな事が園では問題になるのでしょうか?

これは発達障害に限ったことではありませんが、

非言語的コミュニケーションが全く理解出来ない

指示に従えない

集団行動が出来ない

パニックになった時の理由がわからない

他の子に他害がある


などが挙げられます。

園とまめに連絡をとり、園も子供達も過ごしやすい状況を作ってあげましょう。



4) 入園してからの注意

子供の発達のために介入することは、保育園・幼稚園や行政に任せることではありません。

実際は、家庭に居る時間の方が長いのですから、保育園・幼稚園でのコミュニケーションを含めた問題、つまり集団生活で困る事は、積極的に園と親で話し合い、見つけ出し、家庭で練習します。

園に通うことは、園との相互のやり取りをすることでもあります。

 園と良好な関係を保つためにも、園の方針や困ることを確認し話し合い、こちらの要望も伝えられる関係にしておく必要があります。 入園当初の数カ月は他の子供も落ち着きはなく、先生も子供達の個性を把握するのに大変な時期でもあります。この時期に色々と要望を提出、交渉するのは、先生方にとっても子供達にとっても大変です。起こりえる事態を想定し、事前に伝えておくことが大事です。



5) 対応の原則は?

発達障害児でなくとも、行動やコミュニケーションを含めた社会生活に問題を抱える子供達への対応原則は


「出来ないことが出来た時に褒める」


です。

椅子に座る、片づけが出来るなど、普通に出来ることを褒めてください。

最初は何でもよいので褒めることを見つけ、すぐに褒めることを習慣にしましょう。子供のSelf-Esteemを高めるチャンスであり、子どもの行動を変え、成長させるためのチャンスでもあります。


6) もし、問題が起きたら

 褒められることではない行動、困った行動があったときに、叱ったり、何とかしようとするのではなく、子供に行動の理由や問題点を説明出来るようにすることです。
 

 簡単な事ではありませんが、最初から直そうとするのではなく、子供自信に行動や問題点がなぜかを説明出来るように練習を繰り返すことが大切です。家族が帰りに、園の先生とその日のことを簡単に話し合う、連絡を定期的に頂くなどしていける関係を築いておくと双方がスムーズに行きます。定型発達児でも、なぜそうなったかを説明する事は簡単な事ではなく練習が必要です。これは社会生活において、幼稚園でも家庭でも大事です。


7) 小学校入学が目標ではない

幼稚園に入れるのは決して、小学校に入れることをゴールにする訳ではありません。

将来につながるSelf-esteemをもたせることが目標です。

Self-Esteemを高めるために、親も子供と一緒に学び、練習していく時期だと考えましょう