自閉症の早期発見 スクリーニングの準備は?

Mona Al-Qabandi, Jan Willem Gorter and Peter Rosenbaum: Pediatrics 2011;128;e211より抜粋

背景
 自閉症は罹患率が増えている重大な脳神経の発達障害である。アメリカ小児学会は、自閉症のスクリーニングを日常の診察に組み込むことを推奨している。しかし、スクリーニング検査を通常診療に組み込む事に賛成と反対の立場があることや、地域との連携を考える事も重要である。私達は科学的観点からスクリーニングの流れからこの問題を調査した。

方法
文献検索は、地域の自閉症スクリーニングプログラムの効果を評価するとした。


結果
 自閉症に対する重大な疑問、スクリーニングプログラムに対する評価は、ほとんど基準を満たせなかった。良いスクリーニングツールや効果的な知慮湯はなく、有害よりも有効に働くプログラムのようなものも未だ立証できていない。


結論
 利用できる調査に基づくと、私達は自閉症に対する人口毎のルーチーンスクリーニング検査を、サポートする証拠がないと思っている非常に有効なスクリーニングツールや有害よりも有効に働くプログラムのような臨床試験を示すことを含めた、この分野における調査の継続は疑いなく必要である。


自閉症の増加について 平岩幹男より
3月29日の米疾病対策センター(CDC)の報告では自閉症の子どもの数が2年間で23%増加し、その割合は88人に1人となったとされています。この調査は2008年に8歳児を対象として行った調査の結果で、自閉症スペクトラムと診断された子どもは11.3%でした。2002年の調査に比べて78%増加したとされています。発症数は、男子が女子の5倍でありました(従来は3~4倍とされていました。これによれば男子では58人に1人、女子では252人に1人ということになります)。その理由としては診断技術の向上も考えられますが、自閉症の「流行」に早急に注目すべきだと警鐘を鳴らしています。

 

参考文献

Mona Al-Qabandi, Jan Willem Gorter and Peter Rosenbaum: Pediatrics 2011;128;e211