自閉症スペクトラム障害児の特別支援教育の基礎知識

【特別支援教育】

 障害があることにより、通常の学級における指導だけではその能力を十分に伸ばすことが困難な子どもたちについては、一人一人の障害の種類・程度等に応じ、特別な配慮の下に、「特別支援学校」や小学校・中学校の「特別支援学級」、あるいは「通級による指導」において適切な教育が行うとされています。これは、以前に盲学校や特殊学級と言われていたものに当たります。


つまり、

通常級の学習では、能力を発揮することが難しいと思われる子どもたち

について手助けすることです。

 教員は、小学校・中学校・高等学校又は幼稚園の教員の免許状のほかに、特別支援学校教員の免許状を取得することが原則となっています。


【特別支援教育の種類

 この特別支援教育の中には、

①通常学級
②特別支援学級(通級指導学級、固定学級)
③特別支援学校

があり、原則としては小学校・中学校の学習指導要領にそって授業が行われます。

おおまかな学習内容は通常級と同じです

 特別支援学校は、「学校自体が特別支援教育を行うために作られた学校」であり、「特別支援学級は特別支援教育を目的に作られた学級」となります。
 特別支援学級は、「弱視、難聴、知的障害、肢体不自由、病弱・身体虚弱、言語障害、自閉症・情緒障害」の7種類の学級があります。

形態としては「在籍は通常学級で、状態に応じて特別指導も受けられる通級指導学級」と「少人数学級の固定学級」に分けられます。

 学級設置に関しては市町村の教育委員会で設置基準、設置校が決まっています。

【人数について】

 1学級の人数は、公立学校では小・中学校の通常学級標準が40人(小学1年生35人)、特別支援学校では小・中学部6人です。   

特別支援学級については15人以下が標準で、公立の小・中学校での特別支援学級は8人で学級が編制されることとなっています(学年にかかわらず数学年の児童生徒が8人まで1学級に編制されます)。 障害が重複している場合には、3人で学級が編制されます。

各市町村教育委員会のホームページに詳しく掲載されている場合や相談先が明記されている場合が多いのでご参考ください。


 特別支援教育への流れは前回お話しさせて頂きましたが、保護者の希望と勧告が異なり、勧告とは異なった学級に就学になるケースがあります。ほとんどの場合は、特別支援学級を勧告されて、通常級に就学するケースです。


 個別療育で通常学級へ就学が著しく伸びているとはいえ、その子その子の性格や環境で考えると、全ての自閉症スペクトラム障害の子供が通常学級に進むべきだといったことではありません。無理やり通常級にいれても、集団参加も出来ず、パニックから不登校になるケースもあります。


小学校入学がゴールではありませんので、主治医を含めて将来像をよく話し合うことが大切となってきます。



【参考文献】
・特別支援教育について 文部科学省ホームページ
・自閉症スペクトラム障害療育と対応を考える 平岩幹男
・石川県教育支援センターQ&A 特別支援学級について教えて下  さい
・国立特別支援教育総合研究所 教育相談情報提供システムホーム ページ