指差しについて

興味あるものを指差しで示す(point at objects to show interest)


これは生後14~16ヶ月頃までに出てくるサインですが、自閉症スペクトラム児では遅れるか出ない事が多いものでもあり、カナー型の自閉症スペクトラム障害を疑う代表的な症状でもあります。
 
 逆に指差しが出来ない言葉で表現できない子供達が行う動作が、クレーン現象です。

クレーン現象とは、子供が他人の手をクレーンのように使って欲しいものなどを取ってもらうように要求することで、例えば、ジュースを要求する際に、母の手を取ってジュースのある場所まで連れていくようなことを差します。
 指差しは要求のサインや興味の共感に使用され、言葉でのコミュニケーションにもつながっていきます。クレーン現象があるうちは指差しで要求のサインを出すことは出来ませんが、反面要求の意志が出ていることでもあります。クレーン現象を指さしに変えるように練習していくことが大切だと思います。

指さしを練習する場合にはまず「指差しの状況」を3つに分類します


① 要求、②指示、③共感

難易度は共感>指示>要求の順ですので、日常で頻用する「要求の指差し」から練習すると機会も多いです。周囲とのコミュニケーションも広がります。


【事前準備】
日常で練習のチャンスは常にあります。
子供が何を欲しいか、要求しているのかを良く見てチャンスを待ちます。

【実践】
子供が何か欲しそうであったら、手を添えて(補助して)欲しいものを触ります。最初は「指差し」でなく「手で触る」ことでも構いません。
触れた場合は褒めて取ってあげ、徐々に補助をなくしていきます。


参考
・自閉症スペクトラム障害 療育と対応を考える 平岩 幹男 P12~13、P78
・教えてのばす!発達障害をかかえた子ども ~幼児期のABAプログラム~
 宍戸恵美子 著、平岩幹男 監修 p60~63
・“Learn the signs. Act early. “campaign, Centers for Disease Control    and Prevention. National Center on Birth Defects and Developmental     Disabilities.
・Patient information: Autism spectrum disorders up to date 2009