かんしゃく①

かんしゃくは18~60ヶ月の子供に起きる行動(泣く、叩くなど)とされます。

 かんしゃくの75%は、1日1回程度1.5~35分持続(平均約3分)し、75.3%の子供には3~5歳で起こります。かんしゃくは学校の種類に関わらず41.7~56.3%の児童が問題になり、問題行動の第3位にあたるとされます。

 Moragらは、自閉症スペクトラム障害児の約53%が4つ以上の感情や行動の問題を抱えているが、不安感、かんしゃく、攻撃性は年齢や学校での能力に関係ないと報告しています。

しかしながら、学校やデイケアでは、かんしゃくによる暴力や自傷行為は問題になります。これが就学前の子供では、かんしゃくそれ自体が正常範囲内なのか、障害が隠れているのかといったことが評価の対象となります。

 ひどいかんしゃくを持つ52%の子供に、かんしゃく自体よりも隠れた問題があると報告されており、定型発達の子供では癇癪は軽度で、持続時間も短く、暴力、自傷、口撃(ののしりりなど)は少ない言われています。3~5歳のかんしゃくは、年齢による違いがあるといった報告や違いはないといった報告もあり一致していません。

Andyらはかんしゃくにおける5つのハイリスクを述べています。

① 10~20回以上癇癪の50%以上で、学校関係者や養育者に対す
 る怒り、攻撃、物の破壊などがある
② 癇癪中の自傷行為がある
③ 自宅で別々の日に30日間で10~20回以上、1日5回以上癇癪がある
④ 持続時間が25分以上ある
⑤ 学校関係者がなだめられない


これらの症状が認められたときには、癇癪だけではない問題が隠れていると指摘されており、適切な機関に相談することが必要と述べられています。


その②はこちら



【参考文献】
・Andy C. Temper Tantrums in Healthy Versus Depressed and Disruptive  Preschoolers; Defining Tantrum Behaviors Associated with Clinical    Problems. The Journal of Pediatrics January, 2008
・Morag Masky, et al. Emotional and Behavioural Problems in Children with Autism Spectrum Disorder. J Autism 2013;43;P851-859
・Dominick K.C, et al. Atypical behaviors in children with autism and  children with a history of language impairment. Research in Developmental Disabilities, 2007; 28(2), P145-162
・Honor R, et al. Problems behavior interventions for young children with  autism. J Autism 2002;35(5);P423-446
・Thomas R. Tempering temper tantrums. The Journal of Pediatrics  
 January, 2008
・Chris Plauche J, et al. Identification and evaluation of children with
 Autism Spectrum Disorders. Pediatrics 2007; 120 (5); P1183-1207
・Challenging case: Behavioral changes Temper tantrums, Impulsivity, and
 Aggression in apreschool-Aged boy Pediatrics 2001; 107 (4); P832-837