数を学ぶこと①


数は具体的な量(数としては集まりの大きさ)、数詞(集まりの大きさを示す言葉:5個、7本など)、数字(数を表す文字)の3つが一致する必要があります。 最初は目に見える大きさや形で量を実際に体験させるのが良いとされ、ボールや積み木、人形などで体験することができます。

7歳くらいまでは、数を知っていても、数字としての概念を理解していない可能性もあり、これは最初「数」を「3」や「9」といった塊で覚えているからです。

この時、最初は1対1の対応(例:3個のリンゴの絵→3)で覚えているのが普通ですから、異なったものでも数で表せることやリンゴ2個とみかん1個でも3であることなどを体験して覚えていきましょう。

 足し算や引き算を学ぶには、まずは「3」は「1」+「2」に分けられると言った概念が必要になります。

大人には簡単に思える計算も頭でイメージが出来ないと理解しづらいものです。実際にオヤツや積み木などを使って、実際に数えながら体験し学びましょう。

大人目線になっていないか常に考え、「なぜこの問題が解らないのかが解らない状態」になり、イライラしないようにします。

藤原らは1)の中で、数概念の獲得に至る過程を、

数量
数唱(数を数えること)
個数を数える事
保存の概念(数え直しても間違えないこと)
集まりの大きさの理解

の順であるとし、「数の性質」を学ぶことの大切さを述べています。

多くの幼児用問題集でも、このような順序と流れになっています。

ご家庭でも、その子にあった工夫してみましょう。


【アドバイス】
 数には基本的に順序数と概念数、さらには文字としての数字(洋数字、ひらがば、漢字)があります。特に幼児期では指で数えるということもあります。順序数は1、2と順番に数えていくことです。概念数は「2つ」と「3つ」で「いくつ?」などが入ります。5歳以降のIQ検査で使われる数字の逆唱も概念数に近いと考えられます。何歳と聞かれたときに3歳児が指を3本出すことをイメージしてください。
 
 一般論ですが、自閉症を抱える子どもは順序数や文字には強い傾向がありますが、概念数は弱い傾向があります。概念数の強い子は、しばしばそこが才能になります。
 
 幼児期にはまず順序数と概念数を指やコインを使って練習します。それ以前に数字を覚えている子の場合には数字と概念数のマッチングをします。順序数のマッチングはしなくてもできることが多いですが、数字をカードに一つずつ書いてそれを並べる練習もあります。(平岩)


次回は、自閉症スペクトラム障害児が実際に間違いやすい場面についてみてみます。


【参考文献】
1)藤原元一・桂子・江理子:やさしい解説 モンテッソーリ教育  学苑社、2007
2)相良敦子監修、池田政純、池田則子著:ひとりで、できた!
 子どもは手を使いながら一人立ちする
3)Z会小学生わくわくワーク 入学準備さきどり編 2014年度:Z 会
4)Z会小学生わくわくワーク 入学準備これだけは編 2014年度 :Z会