ADHD(注意欠陥/多動性障害)とは

ADHDは注意欠陥・多動性障害(Attention Deficit/Hyperactivity disorder)の略です。

男子に4~8倍多いとされ、人口の2~8%と報告により異なります。忘れ物が多い、作業を途中で投げ出すなどの不注意の症状、割り込む、ルールを守らないなどの衝動の症状、落ち着いて座っていられないなどの多動の症状などから診断されます。基本的には知的障害は伴いませんが、高機能自閉症を合併している場合もあります。

わが国ではコンサータ、ストラテラなどの薬物療法が中心ですが、ADHDの症状は注意されたり叱られたりすることが多く、自己肯定感(self-esteem)が低下しやすいことが大きな問題です。

それを支えるためにはどのようにほめて行動を変えていくかという社会生活訓練(SST)も欠かせません。

またADHDの症状からキレやすくなる反抗挑戦性障害(ODD)や行為障害(素行障害とも言う:CD)へと変化していく場合もありますし、思春期には強迫性障害(OCD)を合併したり、多発性チック(トウレット障害)の合併もしばしば見られます。

総合的な対応ではなく、薬物療法のみで経過を見られている場合が少なくないことが問題になります。