自閉症スペクトラム障害児の脱走対策 対策編②

【脱走対策と事前準備】

① 待つことを教える

 色のついたテープなどで、このサインがあるときには「待つ」、「ドアを開けない」などを教えることも重要です。夜間に勝手に出て行ってしまう様であれば、チェーンロックを手のどかない位置に配置する、アラームをつけるなどが有効です。


② 一緒にいることを教える

 外出する時に有効です。この時には見失ったときのために、「名前を読んだら必ず返事をする」、「おいでと呼んだら必ず来る」練習も必要です。ゲーム性を持たせて練習するのがよいでしょう。


③ いなくなった時のために

 迷子から事故・事件に巻き込まれることが一番の防止となります。助けを求める練習も必要ですが、離れるとアラームがなるグッズをはじめ、GPSで居場所を発見できるようにしたり、携帯電話(GPS付)を持たせたりすることも有効です。身の危険を感じた場合にも使える子供用サービスもありますのでお使いになられる手もあります。

 海外旅行が多い方には、腕時計タイプのものもあったり、海外では行政と連携して迷子になった際の対策を立てているところもあります。不安であればイベントの期間だけに使えるサービスや、スマートフォンのアプリでもGPS機能として位置情報を割り出せるものがあります。


では、子供が「自分が迷子であると気が付いたら」どうすればよいでしょうか?

・その場を動かない

・大抵は近くにいるので、その場で大人を探す

・保護者の名前を呼ぶ

・携帯が使えるなら携帯電話を使う

・アラームを鳴らす

などのように、迷子になった時のプランを決めておくとよいでしょう。

「叱る」、「怒る」ことが、自閉症スペクトラム障害児の特性、脱走の理由からも意味を持たないことがご理解頂けたと思います。


対策は色々ありますが、その子その子にあった方針を施行錯誤することが大事です。

 


【参考文献】
・Connie Anderson,et al. Occurrence and Family Impact of  
 Elopement in Children With Autism Spectrum Disorders.
 Pediatrics 2012;130;870
・Paul Law. Elopement and Wandering.
 IAN Research Report April 20, 2011
・Irene van der Zande.“Managing Wandering for People With  
 Autism” kidpower http://www.kidpower.org
・”Take Me Home” AUTISM SOCIETY http://www.autism-society.org.
・Irene van der Zande. “What If I Get Lost?“
 kidpower http://www.kidpower.org