特定の子どもへの苦手意識を改善する①

 

回避感情と近接感情をご存じですか?

 

  苦手意識と親近感のことです。


 苦手意識は、自分の思う通りに行かない、考え方が違うなどといった時に生じます。

しかし、これだけグローバルと言われている現代で、一つの考え方だけを子ども達に教えることで社会生活が上手くいくでしょうか?  

北野武さんも、その著書「新しい道徳」の中で、一つの考えだけを正しいと植え付けることの危険性を述べています。


 では、幼稚園や学校などで、問題行動をとる(ここでは統率を乱す)子どもに、苦手意識を持ってしまった場合にはどうすればよいのでしょうか?


その子の悪いとこを治そうとしても、当然うまくいきません。


では、どうすればよいのか?

 

良いところを3つリストアップしましょう

 

つまり、苦手だと思ったら視点をかえて良いところを見るようにします

 

自分の子どもであれば、良いところはすぐに出ますよね。

 

 フェイス・ジェゲディは、自分の弟達をその暮らし中で「自閉症」とみることなく、違った観点で考えています(Faith Jegede: What I've learned from my autistic brothers:日本語訳あり)。


   そして、彼女の眼には「特別な弟達」のたくさんの良い点も。  


  クリスティン・バーネットもその著書の中で、周囲から貼られるレッテルが悪化する中で息子の良い点を見つけ、伸ばし続けてきたことが描かれています。

 これらは周囲にどう思われようとも、その子にとっての良いところは常に存在していることを、彼女たちは教えてくれます。


おとなが苦手意識を子どもに持てば、子どもも持ちます。


いい関係が築けるでしょうか?


苦手意識を持ってしまった場合にはこれを消去しましょう。


この方法が「良いところを3つリストアップする」練習です。


返事が大きい、挨拶が上手、靴を並べるのが上手、兄弟思い・・・・ 人より優れた部分が良いところではありません。


ごはんを残さない、お母さんのことが好き、笑顔がカワイイ なんでもあるし、なんでも良いところです。

 

 何が「良いところ」かは周囲の人が決めることではなく、その子どもに関わるひとが自分なりに決めるべきでしょう。

 

こどもたちに「レッテル」をはるのではなく、「良いところ」を付けてあげましょう。

 
次回は良いところをあげる練習を検討しながら、もう少し詳しく考えてみます。

 

参考文献

1)平岩幹男.発達障害児へのライフスキルトレーニング 学校・家 庭・医療機 関で出来る練習法. 合同出版社. 2015年

2)北野武. 新しい道徳の教科書. 幻冬舎. 2015年

3) クリスティン・バーネット著、永峯涼訳.「ぼくは数式で宇宙の 美 しさを伝えたい(英題:The spark amother’s story of nurturing   genius)」

4)Faith Jegede: What I've learned from my autistic brothers. TED

2016年01月29日